11月下旬、おじさんが秋のみなとみらいを散歩する
みなとみらいは、華やかなランドマークや充実した商業エリア、ラグジュアリーホテルを備えることが都市としての大きな魅力だが、街中に海、公園、広々した歩行者ネットワークが整備されており、この上なく散歩に適している事も街の良さの一つだと思う
「よく老人が散歩しているだろう。なぜか分かるか? みな散歩が好きになるという訳ではない。
散歩する習慣のある者だけが生き残っているのだ」
ネットのどこかで、
臨港パーク
この日のスタート地点は、みなとみらいのセントラルパークこと?臨港パーク
緑の葉のままの木々と、紅葉・黄葉する木々、抜けるような秋の青い空のコントラストが良い
バリエーション豊かな植栽は、見飽きる事がなくて歩いていて本当に心地よい
逆に、均質な植栽だと”人工的な街の緑”だなと感じてしまうことも少なくない
臨港パークは1989年の開園から35年ほど経過していて、様々な植栽が上手く公園に溶け込んでいる
公園の真ん中に立てば、東側にはベイブリッジが正面に見える一面のオーシャンビュー、西側にはランドマークタワーやタワマンが広がるシティビューが楽しめる。都市の真ん中にあって、こんな風に360度見渡して風光明媚なビューを楽しめる場所は希少だ。
上の写真で紹介したのが臨港パークのメインエリアだが、少し北側に歩いたところにある少しこじんまりしたエリアも心地よい。よりゆっくりした時間を過ごしたい時は、こちら側に行くことが多いかも。
みなとみらい キング軸
上の写真に映る階段は、みなとみらいの3つの歩行者空間のひとつ「キング軸」
臨港パークを抜けると、まずカハラホテルとパシフィコ横浜ノースに面した「オーシャンパティオ」が現れる。海月(クラゲ)をモチーフにしたオブジェが、自然と建築に上手く結びついて溶け込んでいる。
その先には、キングモール橋、タワマン、高島中央公園へと繋がる。
「ブリリアグランデみなとみらい」は2007年築のタワマンで、ちょうど大規模改修が行われている。
ほぼ同年代に建てられた向かいの「パシフィックロイヤルコート」も大規模改修中。
キング軸沿いにある2つのタワマンの間を抜ける歩道も、植栽に彩られた綺麗な道のりで感じがいい
ここを抜けると、もう一つの公園である高島中央公園に
臨港パークと違ってピクニックしているような光景はあまり見かけないけれど、近所の子供たちがよく遊んでいたり、大人たちものんびりしたりしている街中のオアシスのような場所
高島中央公園の先、写真中央に見えるのは建設中の「横浜シンフォステージ」
30階建てのウェストタワーと16階建てのイーストタワーからなるツインビルで、2024年3月末に完成予定
YAMAHAのオフィスやショールーム、ホテル、各種店舗などが入る予定とのことで、街の活気に繋がりそうで楽しみ
更にその手前にも、美術館と大きなガーデンエリアで構成されるゲームアートミュージアムなどが整備された高層複合ビルが2026年に竣工予定。
ここが竣工すれば、一時的に通行止めになっている高島中央公園から先のキング軸も再開通し、新しいビルエリア内の中庭を抜けながら新高島駅、そして横浜駅直結エリアまでウォーカブルな道が繋がるはずだ。
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/gameartmuseum_news_20220713
みなとみらいには「キング軸」の他にも、桜木町駅方面から海に向かう「クイーン軸」と、横浜美術館やマークイズ前を横切る「グランモール軸」という、歩いて心地よい歩行者ネットワークがある。
都市開発により街の賑わいが出来るのはワクワクするし、その中で歩きやすい道が都市計画としてしっかりと確保されていているのは、改めてすごく良い街だなと思う。
まさに国土交通省も推進するウォーカブルなまちづくり「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の好例だ。